女性ホルモンを増やす生活習慣で美肌に

美容ホルモンとも言われる女性ホルモンは25歳頃をピークに減少していきます。ところが女性ホルモンが緩やかに減少している20代後半には、その変化や重要性に気付きにくく、女性ホルモンが身体に与える影響をはっきり見て取れる時期、つまり閉経前後の更年期にさしかかる頃になってその大切さを身をもって実感し慌てることになります。肌の状態が急激に衰えたり体型の崩れが顕著に表れたりします。

美しく若々しい肌を保つには、化粧品などの外からのケアに加えて、年齢とともに減っていく女性ホルモンをケアすることも大切になってきます。

そこで、女性ホルモンを増やす生活習慣と栄養素について取り上げました。

 

1.女性ホルモンには2つの種類がある

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2つの種類があります。どちらも月経の周期と連動して、分泌量が増えたり減ったりします。

●エストロゲン:生理後に上昇していき、排卵時にピークに達します。

●プロゲステロン:排卵後に増加していきます。

この2つはどちらも月経前になると減少します。

2つのホルモンの分泌が毎月正常に行われることは、私たちの身体や心の健康につながっています。女性ホルモンの分泌量が減少してしまいホルモンバランスが乱れると、月経不順やイライラなどのさまざまな不調が引き起こされます。心や身体の健康維持のためにも、2つのホルモンが正常に分泌されるよう維持していくことが大切です。

2.女性ホルモンの身体への影響

女性ホルモンは女性の身体にどのような作用をしているのでしょうか。

女性ライフサイクル「小児期(0~8歳)」では、エストロゲンの分泌はまだ始まっていません。しかし、卵巣の中では少しずつ分泌する準備が始まっています。「思春期(9~18歳」では、エストロゲンの分泌が始まり、身体が少しずつ丸みをおびて、女性らしく変化していきます。そしてエストロゲンが充分な量に達すると月経がはじまり、18歳頃には、排卵周期のリズムが順調になります。「性成熟期(19~45歳)」には排卵周期が安定して、エストロゲンが順調に分泌されます。そして20~30代に出産の適齢期を迎えます。「更年期(46~55歳)」になると卵巣のはたらきが衰え始め、卵胞の数が急激に減少し、それにともなってエストロゲンの分泌量も減少します。排卵周期が不順になり、やがて閉経が訪れます。この時期には精神的にも身体的にも不調が現れ始めます。「老年期(56歳~)」にはエストロゲンの分泌が完全に終わり、子宮や卵巣も委縮して小さくなっていきます。

3.女性ホルモンを増やす生活習慣とは

女性ホルモンを増やすには、食品からの摂取と、生活習慣の改善によるものがあります。そのうちの生活習慣をまず見てみましょう。女性ホルモンを増やすには、以下のような生活習慣を心掛けることがポイントです。

充分な睡眠時間を取る

夜は0時を回る前には就寝するようにしましょう。睡眠の質を上げるためにも、就寝直前までのスマホやパソコンはなるべく控えましょう。

運動やお風呂で血行促進を図る

運動をする時間がなかなか取れない、運動は苦手という方の場合は特に、自宅で無理なくできるスクワットなど、ちょっとの時間からでも始めてみましょう。就寝2時間前にお風呂で温まると、血行促進と質の良い睡眠の一石二鳥が得られますよ。

ストレスの発散をする

女性ホルモンはストレスが大敵。運動やアロマ、趣味などで、自分なりのストレス発散法を見つけることが大切です。

 

 

4.女性ホルモンを増やす栄養素

女性ホルモンを増やすために必要な栄養素は、「たんぱく質」「鉄分」「大豆イソフラボン」です。

たんぱく質

女性ホルモンは、卵巣で分泌されています。そのため女性ホルモンの分泌には卵巣の状態も健康であることが大切です。卵巣は、一つ一つの細胞から作られています。たんぱく質には身体の細胞を作る働きがあるため、たんぱく質を摂取することにより健康な卵巣が作られることにつながります。近年の社会環境によってともすれば動物性たんぱく質に偏りやすい環境にあります。動物性たんぱく質も植物性たんぱく質もバランス良く摂取するようにしましょう。

鉄分

女性ホルモンのバランスを整えるためには、新陳代謝も活発におこなわれている必要があります。鉄分には、新陳代謝に必要な酸素を全身に運ぶ役割があると言われています。そのため、鉄分を豊富に含むレバーやひじき、マグロ、プルーン、ホウレンソウなどを積極的に摂りましょう。

大豆イソフラボン

大豆に含まれる大豆イソフラボンには、女性ホルモンと似た働きをする効果があります。そのため、年齢とともに女性ホルモンが減少し身体に不調がでたときや、ストレスや生活習慣の乱れから生理不順になったときには、大豆イソフラボンを積極的に摂取することにより、女性ホルモンのバランスが整い症状を緩和が期待できます。大豆イソフラボンを豊富に含む食品には、大豆はもとより、豆腐や豆乳、納豆などがあります。1日に40~50mgを目安に摂り過ぎには注意しましょう。豆腐なら約半丁で1日の目安量が取れます。また納豆なら40g、煮豆はだいたい80gです。

5.漢方で女性ホルモンの乱れの原因を改善

女性ホルモンの乱れによって月経不順が起こってしまったり、身体に不調が生じたりすることがあります。そんなときには、漢方は効果的です。

漢方は、女性ホルモンが乱れる原因となる部分に直接働きかけるような薬です。原因となる根本の不調を改善していくことにより、女性ホルモンのバランスを整えるというのが漢方です。そのため、ホルモン剤よりも時間はかかるものの、身体への負担も少なく、体質改善によいと言われています。

漢方で体質改善を図るときの注意点

女性ホルモンの乱れは、身体の冷えや血液の流れが滞ったり、水分を溜め込みやすくむくみやすい体質から引き起こされることが多いため、漢方で体質改善を図る場合があります。しかし体質は人によって様々です。したがって女性ホルモンの乱れの原因も人によって異なります。そのため、漢方の薬局などで相談をし、自分に合った漢方薬を飲むことが大切です。病院の婦人科でも漢方薬を出しているところもあります。漢方は体質を改善していくためのものですから、自己判断ではなく、専門知識のある薬局や病院に相談することが大切です。

 

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